へべす
2018年 10月 16日
初サンマが食卓に並んだ。
近年不漁が続いていた秋刀魚だが、今年は一転して豊漁との事だ。
価格も1尾100円を切り、身は大きく脂のノリも良い。
いよいよ秋本番である。
それはいいとして、今回の記事の主役は秋刀魚ではなく、写真の秋刀魚に添えられた緑の柑橘である。
これは宮崎日向を原産とする「へべす」というものらしい。
聞き慣れない果物で、ぼくも初めて存在を知った。
なんでも、ヨメがフォローするインスタグラマーさんがやたら推すので探していたものが、たまたま近所のスーパーに入荷されていたのだという。
語源は「平兵衛酢」
日向の平兵衛さんが栽培したのがはじまりというのが有力な説だ。
ぼくが最初聞いて直感した「へべれけスッポンポン」ではないので注意が必要だ。
さて、秋刀魚の塩焼きにはやっぱり大根おろしと醤油。それと食通には叱られそうだが、臭みを消す柑橘を絞るのがぼくの好みだ。
すだちやかぼす、場合によってはレモン。
ただし、あまり酸味が強いものを使うと秋刀魚自体の味を損なう場合もあるのでなかなか難しい。
それでは、へべすの実力はどうだろうか。
秋刀魚に大根おろしを乗せて醤油を垂らし、最後にへべすを少量絞ったものを恐る恐る口に運ぶ。
その瞬間。
ぼく「へ!」
ヨメ「ベ!!」
次女(3)「スポーン!」
ぼく&ヨメ「脱ぐなっ!」
なん・・・だ・・コレ、美味い。美味すぎる。
酸味はそれほど強くないが、口に広がる爽やかさが群を抜いている。
そして若干の苦みが秋刀魚の皮や血合とも相性最高である。
強いて似ているものを挙げるなら、かぼすよりシークワーサーだろうか。
しかしシークワーサーよりも味幹が強い。
ここにバカルディとミント葉と炭酸水があれば、こいつを絞ってモヒートにして「バルローグ」(グラス、チーン)とか言いたくなるに違いない。
バカルディもミント葉も炭酸水もここにはないし、モヒート飲んだこともないけれど。
まだあまり流通していないようだが、もし幸運にもスーパーで見かけることがあったならばゼヒ購入してお試し頂きたい。
by gophe
| 2018-10-16 08:42
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